■ChatGPTとは何か?

ChatGPTとは、OpenAIが開発した人工知能ベースの会話モデルで、自然言語での会話を可能にしている点が革新的で評価されています。

自然言語とは、我々が日常的に使っている言葉(日本語、英語など)のことです。

ChatGPTは、その人間が自然に使う表現やフレーズを理解し、それに対応する適切な返答を生成する能力があり、文章の生成・編集が得意です。

そのうえ、今後は画像認識や音声処理などの機能追加も予定されています。

利用にあたっては、現在、無料版と有料版(20ドル/月)が提供されています。

■ChatGPTが話題になっている理由とは?

その主な理由はその高度な学習能力と人間らしい会話能力にあります。

技術の進化により、ChatGPTは一般的な質問だけでなく、専門的なトピックについても知識を提供することができます。

■自然言語でやりとりできるメリットとは?

ユーザーは特別なコマンドやプログラミング言語を学ぶ必要がなく、日常的な言葉を使用して指示を出すことができます。

これにより、AIとChat形式でやり取りすることが可能になっており、業種を問わず幅広い人々がAIを使うことが可能となっています。

■ChatGPTがホワイトカラーの仕事に与える影響

ChatGPTは、顧客サービス、マーケティング、HR、法務など、あらゆる分野での情報処理と意思決定を支援できます。

ChatGPTからの回答をコピー&ペーストで利用することも可能ですが、世の中にある数多くのアプリケーションと接続することで、全自動で利用することも可能になっています。

これにより、より効率的な業務遂行が可能となり、時間とリソースの節約につながります。

結果として、いままで外注でしか実現できなかった専門的な業務を内製化できたり、10時間かかっていた仕事が10分で終わるようになったりすることで、仕事のやりかたを大きく変革させる可能があります。

■ChatGPT利用にあたっての問題点とは?

デフォルトの設定では、ChatGPTに入力された情報は、機械学習のリソースとして扱われます。

そのため、ChatGPT開発者が意図しない形で入力情報が学習に利用され、企業の機密情報・個人情報の流出に繋がる可能性を指摘されています。

また、回答として吐き出される情報の精度が100%ではないため、法人として利用する際には、人間によるファクトチェックが必須となります。

■ChatGPTの評価が人によって割れている理由は?

生成系AIと言われるツールでは、利用者が指示する内容(プロンプト)によって、生成されるもの(成果物)が大きく異なってきます。

つまり、「ChatGPTを使ってみたけど、大したことなかった」という人は、ちゃんと使いこなせていないからなのです。

専門用語で(Gabage In, Gabage Out「ゴミを入れれば、ゴミが出てくる」)と言われるように、レベルの高い成果物を得ようと思うと、利用者の質問スキル(プロンプトエンジニアリング)を磨く必要があるのです。

■ChatGPTの今後とは?

ChatGPTが登場したのは、2022年11月。

もともとIT業界は変化の激しいことで知られる業界であり、特に最近では「過去10年間で起きた変化が、1年間で起こる」と言われるほど進化スピードが早くなっています。

今のIT業界はChatGPTを中心に動いている感があり、既存のツールとChatGPTへの連携により、用途の拡張を多くの企業が試みています。

そのため、ChatGPT自体の進化はもちろんですが、自然言語でのやり取りが出来るツールが爆発的に増え、社会構造を一変させる可能性があります。

あるAIの専門家は、「近い将来、新人に任せることができる仕事は、すべてAIに代替される」と予測しているほどです。

 

ただ、ChatGPTの登場からすぐにChatGPT以上の性能を謳う「ChatGPTもどき」といっても良いサービスもいくつか登場し、数年後もChatGPTがこの分野で独走しているかどうかは分かりません。

場合によっては、無料で使えるオープンソースのChatGPTもどきが覇権を握っているのかもしれません。

しかし、その仕組み上、プロンプトエンジニアリングのスキルが問われる状況に変わりはないと思われます。